「TERATOTERA 祭り」は、街中でのアート展をはじめ、演劇公演や音楽ライブなどを盛り込んだ大規模展覧会です。2011 年度から始まり5 度目となった今回は、11月21〜23日の3日間、三鷹駅周辺の空き店舗など7ヶ所を舞台に開催しました。また、9月20日にはこの祭典をより一層盛り上げるためのプレイベントを開催しました。(髙村瑞世)
〈コンセプト〉
「あの日」から4年半余りの月日が過ぎた。大地を揺らした大きな力は、我々がこの世界を生きる意味に対しても揺さぶりをかけ、それ以前の日常はもう決して戻ってはこない。社会的な変動もあれから加速度を増してしまったかのようだ。それに伴い、今を生きる全ての人々に対して早急な選択が迫られている。
「それで、あなたは、どちらなの?」
表現の世界であってもそれは例外ではない“ポリティカル” というさほど聞きなれない言葉がアーティストの口々を飛び交いはじめ、政治的な表現はこの小さな島国をあっというまに覆い尽くした。賛同する・しないに関わらず、そうした表現は今を生きるアーティストにとって大きな指標となったかのようだ。政治的か、政治的でないか。
ただここに来て、その二つの選択肢では括りとれない新しい動きが芽生えつつあるように感じる。そうした新しい表現は、過去を無視するわけでも、忘却するわけでもない。ただ、そこにしがみつくのではなく、自身の脚で自らが信じる方向にすっと立ち上がる。そこに迷いはない。
Sprout = 萌芽を意味するその言葉のように、「あの日」以前そしてそれ以降には決して見ることのできなかった未知なる表現が芽生え始めている。ともすると、あの大きな揺れがもたらした空白の時間、それこそが、彼らを生みだす土壌を作っていたのかもしれない。
TERATOTERA祭り2015 – Sprout –
新しい予感に満ち溢れたその無数の芽たちは、私たちをどこへ導いてくれるのだろう。
TERATOTERA ディレクター
小川 希
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