teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2015 -Sprout- LIVE

 TERATOTERA祭りのライブは初日の午後、東海大学望星学塾柔道場にて開催されました。窓から暖かい日差しが差し込む柔道場で、歌と音の関係について新しい可能性を提示する音楽家3人がそれぞれソロで演奏を行いました。
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 最初に演奏したのは井手健介さんでした。アコースティックギターによるゆっくりとしたイントロから始まり、聴衆を自らの世界に引き込むように歌を紡いでいきました。優しい曲調にも関わらず、歌詞や曲の展開などでどこかずれた要素を含ませていき、毒のある世界観を感じさせます。歌の持つ可能性を拡大させるようなパフォーマンスでした。
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 次のパフォーマンスはマヒトゥ・ザ・ピーポーさんです。BGM が消え、暗くなった会場にクラシックギターを抱えて歌いながら登場した彼は、客席の中央にとどまって生声で1 曲歌いきりました。意表をついた幕開けの後、ステージで演奏された歌の数々はドラマティックで現実離れした世界を作りあげていきました。会場が柔道場であることを忘れさせるような演奏でした。
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 最後の演奏は藤田陽介さん。自作のパイプオルガンや、内部にマイクが仕込んである水槽という特殊な機材を使用した演奏に加え、ホーメイをはじめとした特殊唱法をも駆使する彼のパフォーマンスは、ひたすら音に入り込んでいく感覚を聴衆に与えていきました。終盤には正座して短い曲を演奏し、畳に手を打ち付ける音で全てのパフォーマンスが終了しました。音と声、さらに場との関係性を考えさせるような
濃密な演奏でした。(文:加藤裕士)

開催概要

2015 年11 月21 日(土)13:00 ~15:30
東海大学望星学塾松前柔道場
参加アーティスト: 井手健介、藤田陽介、マヒトゥ・ザ・ピーポー

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