teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2017
Neo-political 〜わたしたちのまつりごと〜
TALK「政治と芸術」

シンポジウム/トーク

作家が自身の問題や興味を取り上げることで、政治的なテーマを直球で扱う作品から政治的な表現には一見見えない作品まで多彩な内容だった今展。トークイベントでは参加作家たちがそれぞれの「政治と芸術」について語り合いました。「政治」が遠い世界で起こる問題であれば他人事になるでしょうし、逆に身近で私的な話題であれば前のめりで聴きたくなるものです。イベント終了後に改めて小川ディレクターの言葉に共感した参加者も多かったでしょう。「政治と芸術は面白い」と。香港出身のマイケル・ルンの存在が国ごとに異なる政治観を相対的に見せ、トークの展開を重層的なものにした印象でした。(石水典子)

///以下、トーク内容の抜粋///

村上慧
チェーン店とかにいくと餌を食べているような気がする、作られた世界。地域のお店をインタビューしてく中にも政治的な関係性があって面白い、広告の大きさでバランスをとっていたが政治的な体験をしたと思う。

有賀慎吾
この人が言っているからといって流されがちな選挙、こういった他者の言動や行為が意思決定に関係するのは選挙だけでなくても日常にある気がする。自分の手の届く範囲の政治性や身体性をテーマにしたかった。

二藤建人
政治が他人事であるうちは、それに関わったり、自分の意思を表明する気持ちにはなれないと思う。日本で行われている政治は流されやすい方に流されてしまうと感じる。

和田昌宏
ネゴシエーションは日々の戦い、僕・相手含めて色んな人が虐げられている。家族が小さなポリティカルだと思う。住んでいたところが基地の近くにあり、攻撃の対象が身近にあるのは少し怖かった。

山本篤
ゲルニカを僕たちの時代で再制作したかった。どういったものになるのか、どうすればできるのかとても気になったからだ。記憶の曖昧さや対話とか、それらをつなぎ合わせながらゲルニカを描くという行為に対して色んな解釈ができればと思った。

off-Nibroll
色んな国、色んな人を1 人1 人撮影し、国や人種でカテゴライズしたが影だけ見ると対して違いがでなかった。国や人種はただの記号だと思った。

マイケル・ルン
世界的にみても政治的な状況がよくない方向へ変わっていく中、公的支援を受けている団体が政治をテーマに扱った展覧会を開くのはとても重要で素晴らしいと思う。どの国、地域にいっても政治的、社会的なことを知ろうとするスタンスは大事である。

江上賢一郎
アジアやヨーロッパをリサーチすることが多い。アジアでは彼らの作品が政治的、社会性を無視できないというのは自然にわかる。アーティストやアクティビストといったカテゴリは関係ない、政治的なテーマというジャンルはあんまり意識していないと思う。

山城知佳子
沖縄では政治が流行りのテーマではなく、呪縛的な感じ。テーマにせざるをえない状況からどう切り離すのかで苦しむ。日常の中の会話が、オスプレイとかの重低音で途切れ、お腹に音が響いていく感じ。そういったサウンドを意識した。

うらあやか
みんなの作品は政治に対立しているように思える、私は対立関係は特に感じない。アーティストのやりたいことを来場者にやらせる、参加型アートって政治的かもしれない。

開催概要

日時:2017年11月12日(日) 19:30〜21:00
会場:三鷹中央ビル2階
登壇者:参加アーティスト9組

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