teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2011 -post- SYMPOSIUM
「TERATOTERA FORUM the second term 〜震災-地域-再考〜」

シンポジウム/トーク

10月29日午後、武蔵野公会堂会議室で、都市・地域計画家でアートプロジェクト・ディレクターの芹沢高志さん、消費社会研究家・マーケティングアナリストの三浦展さんをゲストに迎え、國時誠TERATOTERAディレクターとともに、東日本大震災以降の「都市におけるアート」「アートの役割」を探るシンポジウムを開催した。
テーマは「震災-地域-再考」。震災以降「アート」と「地域・都市」が直面している課題を解決するために、あるべき役割と現状を整理。約60名の来場者とともに、今後の新たな方向性について意見を交わすシンポジウムとなった。

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芹沢高志

始めに、ゲストがそれぞれ地域のアートプロジェクトに関わるようになった経緯や、吉祥寺という街とのかかわり、その魅力とかげりについて語った。続けて「3.11」以降の意識の変化や影響について触れ、ここ数年の地方都市の空洞化や均質化、それを止めるアートとアーティストの役割について語った。
アーティストには問題解決ではなく問題を発見する力があり、容易には変えられない人々の生き方、暮らし方、人生観に異なる視点を提供し、作品を通して何もないところから関係を築いていくことができるという指摘があった。後半は、今回のシンポジウムに先立ち開催した店長会議で出された意見などを踏まえ、商店街と新しい店の世代を越えたつながりに対するアートプロジェクトも含めたアプローチについて、ゲストや吉祥寺在住のテラッコ及び来場者の実感もまじえての意見交換も行われた。

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國時誠

ここでは、街を元気にする若者やよそ者が入り込む隙間を失って、かつての吉祥寺の魅力が西荻窪や高円寺など周辺に移ってきているという問題について、ゲストからはアートの発見力によって見出される魅力がまだ秘められているということが示された。身寄りもなくちょっとしたことにも不便を感じている高齢者と、住みたいけれど住めない若者の問題を同時に解決する方法として、来場者からリバースモゲージのアーティストへの開放などいくつかの提案がなされた。

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三浦展

開催概要

日程:2011年10月29日(土)
会場:武蔵野公会堂会議室
参加者:芹沢高志(アートプロジェクト・ディレクター)、三浦展(マーケティングプランナー)
司会:小川希、國時誠

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