野良着姿の男衆が徐々に三鷹駅北口の交番前広場に集まり、突如和太鼓や笛、鉦かね、エレキ三味線などを用いて、 どこか懐かしい、でも激しい音色を奏で始めました。「現代のチンドン屋」と評される「切腹ピストルズ」です。 総勢10 名以上による演奏が、駅前広場周辺を野外ライブ会場へと、通行人を観客へと瞬く間に変貌させました。日本人に馴染み深い民謡や祭りの歌がパンクにアレンジされ、心地よさと高揚感があいまって、自然と体が左右に揺れます。あれよあれよと観客は増え、乱痴気騒ぎ寸前のところで、演奏は終了。約40 分にわたって、老人から子供まで自然と楽しませた彼らの演奏は、伝統芸能の新たな形を示してくれました。（浪江航一）
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