teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2016 Involve
− 価値観の異なる他者と生きる術 −

JR中央線沿線で様々なアートイベントを展開しているTERATOTERA(テラトテラ)が、街中でのアート展をはじめ、音楽ライブやパフォーマンスなどを盛り込んだ大規模展覧会「TERATOTERA祭り」を開催します。2011年度から始まり6度目となる今回は、10月8日、9日、10日の3日間、三鷹駅周辺の空き店舗など5ヶ所以上を舞台に開催!今年度のテーマは「involve」。現代美術の分野で活躍するアーティストたちが、来場者参加型の新作を発表します!「楽しかった」だけでは終わらない、TERATOTERAならではの作品体験をぜひお楽しみください。

 Involve − 価値観の異なる他者と生きる術 − 

意見の異なる人間同士でも、話し合えばお互いを分かり合うことができると小さい頃はどこかで信じていた。たとえ全く話の通じない相手に出会ったとしてもその人とは距離をおいたり相手にしなければいいのだとも。でも現実はそう簡単ではないことがようやく最近になってわかってきた気がする。
世界中で止むことのないテロ、解決策が見えない難民や移民問題、イギリスのEU離脱やトランプ氏の台頭なんてのも記憶に新しい。国内に目を向ければ、数年前に破滅的な状況を招いた原発は日本中で再稼動の準備が進み、それを推し進める政党の支持率は概ね安泰のようだ。
こうした現実に直面する中、私だけでなく、多くの人々は気付き始めている、あるいはとっくに気付いているはずだ。私たちは価値観の異なる他者に囲まれて生きているのだと。
では、そうした他者に距離を置き、自分自身の価値観の中だけで生きていくことはできるのだろうか。答えはもちろんNOであろう。特定の他者と関係を絶つことのできる逃げ場なんてこの世界にはもうどこにもないのだから。
今年のTERATOTERA祭りでは、『Involve -価値観の異なる他者と生きる術-』というテーマを掲げている。アートは多様な価値観を担保するものと言われて久しいが、本当にそうした機能を持つのであれば、私たちがこの現実世界で直面せざるを得ない、価値観の異なる他者と生きていくためのヒントが沢山詰まっているはずだ。
「Involve」とは「巻き込む、巻き添えにする」という意味の言葉であり、今回の展示作家には、観客を自らの作品に何らかの形で巻き込んでいって欲しいと伝えた。距離を置くことも無視することも許さないアート作品は、価値観の異なる他者と生きる術を私たちに与えてくれるのだろうか。本展は現代社会におけるアートの存在価値を問う挑戦でもある。

TERATOTERAディレクター
小川希

ART ▼  LIVE ▼  PERFORMANCE ▼ TALK ▼
MAP ▼  

ART                  

9名、1組のアーティストによる、来場者参加型の新作展示。
まずは北口交番横(武蔵野市中町1-14)へお越しください。詳細マップをお配りします。

日時:10月8日(土)〜10日(月・祝)11:00〜19:00
会場:三鷹駅周辺施設、空店舗など‎
参加費:無料‎

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‖ 淺井裕介 ‖ 三鷹駅北口交番横(武蔵野市中町1-14)
1981年東京都生まれ。絵描き。テープ、ペン、土、埃、葉っぱ、道路用白線素材など身の回りの素材を用いて、キャンバスに限らず角砂糖の包み紙や紙ナプキンへのドローイング、泥や白線を使った巨大な壁画や地上絵のシリーズまで、あらゆる場所と共に奔放に絵画を制作する作家。

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‖ うらあやか ‖ 三鷹中央ビル 2階(三鷹市下連雀3-28-20)
1992年生まれ、武蔵野美術大学油絵学科卒業。相反する物事(例えば大勢とひとりぼっち、見る側と見られる側、過去と現在等)を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。主なグループ展にTDW ASIA AWARD(新宿御苑 2014年 東京)、TERATOTERA(三鷹 2015年 東京)、アート市原秋(旧里見小学校 2015年 千葉)、PARTY(ArtCenterOngoing 2016年 東京)など。urayaka.jimdo.com

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‖ 遠藤一郎 ‖ 玉川上水緑道
未来美術家。1979年静岡県生まれ。未来へ号ドライバー、カッパ師匠、DJじゃみへんさん、island JAPANプロデューサー、GO FOR FUTURE、from HELL。出会った人々が車体に「夢」を寄せ書きしていく『未来へ号バス』に乗って全国を巡る車上生活者。アートイベントなどで展示やパフォーマンスをおこなう。凧あげプロジェクト「未来龍大空凧」を各地で開催。日本列島にメッセージを描く「RAINBOW JAPAN」。カッパに扮して出没する「カッパ師匠」。微生物と電子による特殊農業「富士山マグマ農場」などのプロジェクトを進行中。

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‖ 利部志穂 ‖ 三協ビル 3階(武蔵野市中町1−9−8)
サンライズサーファー。様々な場所や廃材・日用品・動植物を組み替えることによるインスタレーションをはじめ、映像作品。パフォーマンス。言葉や音。人と事物が関わる変化、空間全体を巻き込んだ時と世界を展開する。1981年生まれ。主な展示「サンライズサーファー」(KAYOKOYUKI,東京、2016)『引込線』(埼玉、2015)「KAKEHASHI Project」Japan Society(ニューヨーク、2014)、『アーティスト・ファイル 2013 -現代の作家たち』(国立新美術館)、「タマがわ、たった火」実家 JIKKA / NADiff window gallery(東京、2014)「VOCA展2010」上野の森美術館(東京、2010)『公開制作51 ” 返る 見る 彼は、川を渡り、仕事へ向かう”』(府中市美術館、2010)「back to the drawing board]」geh8 (ドイツ、2010)”data and vision”(AKI Gallery/Taipei,TAIWAN)他。 http://kagabu.com

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‖ 河口遥 ‖ 三鷹第一アパート 1(武蔵野市中町2-12-11)
パフォーマンスやワークショップ(パン生地による塑像、首を絞めあった後にサンドインチをつくる等)を表現方法とする。近作発表に参加したグループ展に『そんな目でみる』(モデルルーム,2015年)。現在移転中の22:00画廊(http://2200gallery.com)オーナー。今年は横浜のオルタナティブスペースblanClass(http://blanclass.com)にて、2カ月に1回企画もしている。

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‖ 田中義樹 ‖ レストラン喫茶 上床(武蔵野市中町1-2-9 2階)
1995年三重県生まれ 武蔵野美術大学彫刻学科在学中。社会に対してのやるせない気持ちをもとに、やれるだけ派手で少し笑えるような感じの作品を作り続ける。立体/映像/絵/演劇/インスタレーション/など、表現の幅は広い。主なグループ展に、2015年 TERATOTERA祭りプレイベント「一富士・三鷹・パンまつり」(三鷹)、OngoingXmas(Art center ongoing)、2016年 Art Program Run!(アートラボはしもと)。主な個展に、2015年「週刊パブリックアートシリーズ」として、パンケーキin原宿(原宿駅前)、駐輪場関ヶ原(小平中央公園)、Retweet(国会議事堂前)、2016年 Shooting Star!(ジョイナス鷹の台)などがある。

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‖ 永畑智大 ‖ 三鷹駅南口 デッキ広場
マンガ彫刻家。1983年東京都生まれ。2010年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。彫刻、漫画、国立奥多摩美術館を中心に活動中。ファミリーレストラン名義で青林工藝社第18回アックスまんが新人賞特別賞受賞。
主な個展に、2015年「It’s OK」PS2ギャラリー/北アイルランド・ベルファスト、2015年「森林組合セクシーポテンシャル」アートセンターオンゴーイング/吉祥寺などがある。

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‖ 橋本聡 ‖ 三鷹中央ビル 2階(三鷹市下連雀3-28-20)
1977年生まれ。《偽名》(『14の夕べ』東京国立近代美術館, 2012)、《PPPPPPPPPPP》(『NEO公共』TERATOTERA, 2012)、《私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。》(青山|目黒, 2013)、《国家、骰子、指示、》(Daiwa Foundation, ロンドン, 2014)、《MOTアニュアル2016 キセイノセイキ》(東京都現代美術館, 2016)、《全てと他》(LISTE, バーゼル, 2016)、《未来芸術家列伝IV》(東京, 2017)など。

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‖ ハンバーグ隊 ‖ 三鷹中央ビル 1階(三鷹市下連雀3-28-20)
2015年結成。
赤いカレー隊、ハンバーグ隊、ノイズバンドさわやかチーズカレーディッシュはドンキーびっくりには置いていません、の選抜メンバーでぷらぷらしてます。
2015年結成。
赤いカレー隊、ハンバーグ隊、ノイズバンドさわやかチーズカレーディッシュはドンキーびっくりには置いていません、の選抜メンバーでぷらぷらしてまず。

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‖ 東野哲史 ‖ 三鷹第一アパート 2(武蔵野市中町2-12-11)
1976年滋賀県生まれ。東京在住。 1999年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。 非生産的生産活動という名目の もと、日常の取るに足らないものごとや単なる思いつきに対しての レスポンスを制作の起点として、インスタレーション、ビデオ、 Web、パフォーマンスなど、メディアを問わず展開する。 個展に「滝川」Art Center Ongoing(東京)、グループ展に「スーパー再開」Stud io Kura(福岡)、「Garbage」Goriski MuzejKromberk(スロベニア)など多数。

LIVE                  

渋谷サイファー、蜻蛉、BATICによる、柔道場を舞台とした1日限りの音楽ライブ!
日時:10月8日(土)13:30-15:30(開場:13:00)
会場:東海大学望星学塾松前柔道場 (武蔵野市西久保 1-17-1)‎
料金:1500円‎
出演:渋谷サイファー、蜻蛉、BATIC
定員:80名 ※チケット前売り・席に余裕がある場合は当日も受け付けます
チケット購入はこちら
e+(イープラス)
お問合せ:TERATOTERA事務局:090-4737-4798またはinfo@teratotera.jpまで

渋谷サイファー
‖ 渋谷サイファー ‖
東京渋谷TSUTAYA前を拠点に即興セッションを開催する渋谷サイファー。リーダーのACEを筆頭にドラムやギターなど多彩なメンバーで構成されている。彼らのコラボレーションはストリートパフォーマンスとは思えないほど、レベル高いフリースタイルバトルを繰り広げている。その世界観はラッパー同士の自己完結に終わらず、周囲をどんどん巻き込んでいく路上ライブとしての側面も持ち合わせている。今後も目が離せない、路上発の音楽集団。

tonbo
‖ 蜻蛉 -TONBO- ‖
TRACKMAKER/COMPOSERとしてCM音源制作行いつつ、都内各所のCLUBでDegital Live Setを披露。弾き語りやバンドセッションへの参加など、持ち前の好奇心とフレッシュさを保ちながら、様々なアーティストとの交流を夜な夜な繰り返し、日々向上する音の抱擁。乱痴気大騒動 蜻蛉祭主催。毎月第二火曜日【BRAIN WAXXX】を“WURAFU LABEL”と共に青山蜂にて開催中。https://soundcloud.com/djtonbo

BATIC
‖ BATIC ‖
1992年生。2014年4月より都内にて活動をスタートし、同年末、アルバム”meeting the organism”を発表。街の音を拡大とそこに広がる有機性をテーマにフィールドサンプリングをベースとした楽曲制作を行う。ミニマムな編成を得意とし、そのグルーヴは自身のルーツであるブラジルの古典音楽の影響を色濃く残している。
自身の楽曲発表に加え、他アーティストのミックス、編曲、また、家具ブランドやファッションブランドへの楽曲制作提供、また、サウンドインスタレーションの国内展示会への出展など活躍の場を広げている。また、ermhoiのミックスも手掛ける。サイドワークにて、東京大学指揮作曲研究室にてfNIRSを使用した音楽コンテンツに対する脳の反応のモデル化に取り組む。

PERFORMANCE             

舞踏家・阿目虎南による屋外パフォーマンス。
日時:10月10日(月・祝)17:00-17:30
会場:武蔵野タワーズ スカイゲートタワー前広場(武蔵野市中町1-12-10)
料金:無料
出演:阿目虎南(大駱駝艦)

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‖ 阿目虎南(大駱駝艦) ‖
1987年埼玉県出身。2008年大駱駝艦に入艦、 麿赤兒に師事。以降、舞台・映像など幅広く活動。 主な出演作品に「進撃の巨人」(樋口正嗣監督/2015年)、「 過激派オペラ」(江本純子監督/2016年)、「金閣寺」( 宮本亜門演出/2014年4月/赤坂ACTシアター)、「 大逆走」(赤堀雅秋演出/2015年10~11月/ Bunkamuraシアターコクーン、森の宮ピロティホール) などがある。また、「オフェリアと影の一座」(小野寺修二演出、 11/30~12/4 東京芸術劇場)に出演予定。

TALK                  

文化人類学者の上田紀行さんをゲストにお迎えし、参加アーティストとこのイベントを締めくくるトークショーを開催!
日時:10月10日(月・祝)19:30-21:00
会場:三鷹中央ビル2階(三鷹市下連雀3-28-20)
参加費:無料
ゲスト:上田紀行
定員:60 名 ※事前予約可・席に余裕のある場合は当日も受け付けます。
予約方法:件名を『テラトテラ祭りトーク予約』とし、参加人数、代表者のお名前、フリガナ、メールアドレス、当日連絡先(電話番号)をご記入の上、yoyaku@teratotera.jp よりお申し込みください。受け付け完了は、メールにてお知らせいたします。

※お預かりした個人情報は、主催者から今回のイベントのご案内のみに使用し、適切に管理します。

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‖ 上田紀行 ‖
文化人類学者。医学博士。東京工業大学教授。リベラルアーツ研究教育院長。
1958年、東京都生まれ。東京大学大学院文化人類専攻博士課程修了。86年よりスリランカで民俗仏教の治療儀礼「悪魔払い」のフィールドワーク調査を行い、「癒し」という言葉を初めて日本社会に提示する。日本社会の生きづらさとそこからの解放を提示した『生きる意味』(岩波新書)は2006年度大学入試出題数第1位となり、数社の高校国語教科書にも掲載されている。著書『がんばれ仏教!』(NHKブックス)では、日本の伝統仏教の復興の道を模索し、ダライ・ラマとの対談も出版する。(『目覚めよ仏教!—ダライ・ラマとの対話』(NHKブックス)、『ダライ・ラマとの対話』講談社文庫)。東工大においては学生からの授業評価第1位となり、「東工大教育賞・最優秀賞」を受賞するほか、リベラルアーツ教育改革の中心を担っている。その他の著書に、『かけがえのない人間』(講談社現代新書)、『慈悲の怒りー震災後を生きる心のマネジメント』(朝日新聞出版)、『人生の〈逃げ場〉 会社だけの生活に行き詰まっている人へ 』(朝日新書)。最近著は『人間らしさ 文明、宗教、科学から考える』(角川新書)。

MAP                  

開催概要

日程: 平成28年10月8日(土)9日(日)、10日(月・祝)11:00〜19:00
会場: JR三鷹駅北口周辺施設、空店舗など(会場は全て三鷹駅から1分~5分の範囲です)
※決定次第こちらのホームページで公開します
参加費:無料(ライブのみ有料)
アート展示:淺井裕介、うらあやか、遠藤一郎、利部志穂、河口遥、田中義樹、永畑智大、橋本聡、東野哲史、ハンバーグ隊
ライブ:渋谷サイファー、蜻蛉、BATIC
パフォーマンス:阿目虎南(大駱駝艦)
トークゲスト:上田紀行
後援:三鷹市、武蔵野市

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