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「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

パフォーマンスデイ – 秋のカラダ収穫祭 –

パフォーマンス

ゴリラ? 宇宙人? 高架下から異色のパフォーマンスが生まれた。小雨がちらつく秋空の10 月。JR 東小金井駅高架下の広場を野外劇場に仕立てあげ、1 日限りの演劇イベント「パフォーマンス・デイ~秋のカラダ収穫祭~」が開催されました。ゴリラの格好をしたおじさんが現代社会を憂い、人間の本質を訴えかけたかと思えば、全身白タイツの男3 人が白枠に囲まれたスペースをトイレに見立て朗読劇を行ったり、 宇宙空間の中でおにごっこをしているかのように観客を追い回したり。高架下は2組の演者により、体験したことのないパフォーマンスに対する驚きと笑いに包まれました。(浪江航一)

 

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FAIFAI -快快- 《THE 人間》
リンゴが木になっている。続いてバナナやくるみ、ブドウ。実り豊かな秋の「収穫祭」で、高架下に登場したのはゴリラ。なぜか紙芝居を読み始める。ファッショナブルで哲学的な紙芝居だ。読み上げるゴリラの声は意外にも美しい。そのちぐはぐな魅力に引き込まれた時に、ゴリラは世を憂えるおっちゃんに変身する。
演じているのは劇団「FAIFAI -快快-」の山崎晧司。そのパフォーマンスは全てが「本物」だ。 観客は果物を収穫して持ち帰ることができ、お土産に鉢植えが配られる(山崎はその種の行末を本気で案じているという)。「ひとつひとつの本気と優しさがたまらない」と観るものを幸せにしていく。山崎が演じるのは、愛すべき日常の世界なのだ。(前川遙子)

 

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KPR / 開幕ペナントレース《移動式トイレ、宇宙おにごっこ》
「開幕ペナントレース」のパフォーマンスは、白タイツに全身を包んだメンバーが東小金井駅南口商店街周辺をイベントチラシを配布しながら練り歩くことからスタートしました。街の人々は彼らに興味津々。
メンバーが会場に到着すると、白い木枠で囲われた1 畳ほどの空間をトイレの個室に見立てた「移動式トイレ演劇」の上演へ。宮沢賢司の童話「よだかの星」の朗読と身体のみで、密室での知的行為と生理現象を可視化させます。彼らの熱演に会場は大爆笑。そして宇宙服のようなヘルメットをかぶったメンバーが、名曲「ジュピター」にのせてスローモーションで観客を追う『宇宙おにごっこ』へ。場は大いに盛り上がり、終演時には暖かな拍手が起こりました。
全てのプロセスの指揮をとったのは演出家・村井雄。実は終始、来場者のなかに潜んでいました。(遠山尚江)

開催概要

日時 :2017年10月15日(日)15:00~18:00
会場: コミュニティステーション東小金井
出演 :FAIFAI - 快快-、KPR / 開幕ペナントレース

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