teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2013“commit”@高円寺 商店街サミット

夕方まで雨がぱらつき、お客様の出足が心配されましたが、蓋をあければ予約35席は空席なし。立ち見も出るなかでイベントは始まりました。大阪は新世界市場でド派手な奇祭「セルフ祭り」を主宰するコタケマンさんが、独特の衣装とお化粧を施した姿を現すと、どっと笑い声があふれます。コタケマンさんのお芝居がかったプレゼンに続き、商店街の枠組みを軽々と飛び越えた、これまでのイベントを紹介する六角橋商店街代表の石原さん、最近は私設大使館をつくってしまったという松本哉さんが、ユニークな取り組みを紹介。実は商店街の酒屋さんのご子息という、社会学者の新雅史さんの鋭い分析を交えながら、パネリストたちが抱える課題やこれまでの経験談、いま思うことを次々と語り、夜は更けてゆきます。コタケマンさんの「よそ者が商店街に受け入れてもらうには、挨拶と掃除が基本」との発言に真面目な一面が垣間見えたり、石原さんの「行政からお金をもらうと、イベントの自由度が低くなるから断わる」という発言には、松本さんも同感の様子。後日、参加者のブログでは「オルタナティブな活動をしている人達に活動のヒントをくれるようなイベント」や「商店街問題に前のめりで興味を持つきっかけになったいいイベント」との声が見られ、今後の新たな広がりを予見させる場となりました。(脇屋佐起子)

【新雅史】
1973年福岡生まれ。社会学者(産業社会学・スポーツ社会学)学習院大学非常勤講師。著書に、ベストセラーとなった『商店街はなぜ滅びるのか社会・政治・経済史から探る再生の道』(光文社新書)、近著に『「東洋の魔女」論』(イースト新書)がある。https://twitter.com/arapyon

【松本哉】
古物商。1974年東京生まれ。リサイクルショップ「素人の乱5号店」店主。高円寺北中通り商栄会副会長。96年「法政の貧乏くささを守る会」結成以来、各地でマヌケな反乱を開始。05年、東京・高円寺で山下陽光らと「素人の乱」をオープン。その後、「3人デモ」「俺のチャリを返せデモ」「家賃をタダにしろデモ」「原発やめろデモ!!!!!」ほかとんでもないデモを行う。最近は海外の大バカスポットとの交流も深める。著書に『貧乏人の逆襲~タダで生きる方法』(筑摩書房)など。

【セルフ祭り [大阪/浪速区]】
2012年5月、通天閣開業100周年を記念して、隣接する新世界市場の商店街を舞台に「自分達で祭を作ろう!!」を旗印に始まった世紀の奇祭。ド派手な衣装や山車、お囃子で練り歩くパレードや物々交換マーケットなどに始まり、吊りまつり、セルフ神社、セルフステージ、セルフ屋敷など、ユニークなイベントで精力的に活動を続けている。http://selfmatsuri.ojaru.jp/

【六角橋商店街 [横浜/白楽]】
旧綱島街道筋に多数集まっていた商店が戦後に闇市へと発展し、現在も160の店舗が軒を連ねる商店街。近年は後継者不足でシャッター街にありつつあったが、空き店舗を積極的に貸し出すことで活性化を図っている。閉店後の店舗前を利用した「ドッキリ闇市場」やプロレス団体「大日本プロレス」による商店街デスマッチ「商店街プロレス」など、斬新なイベントを開催するなど、注目を集めている。http://www.rokkakubashi.jp/

開催概要

2013年10月5日(土)|19:00―21:00|
会場:AMP cafe 2F(東京都杉並区高円寺南4−30)
出演者:新雅史(社会学者)・松本哉(古物商)
セルフ祭り代表者[大阪]・六角橋商店街代表者[横浜/白楽]

AMP cafe (東京都杉並区高円寺南4−30)

AMP cafe (東京都杉並区高円寺南4−30)

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