teratotera

「人と人、街と街とをアートでつなぐ」 中央線沿線地域で展開するアートプロジェクト

TERATOTERA祭り2017
Neo-political~わたしたちのまつりごと~

漠然とした不安が頭をもたげる。何かがさし迫っているのだがどうすることもできない焦燥感。変わらないと思っていた日常が非日常へと急速に変貌をとげ、分厚い暗雲が頭上に立ち込めてくる。

6年半前、大地が大きく揺れて以降、言いようのない不安の影はわたしたちの生活を徐々にだが確実に覆うようになってきている。原発事故、集団的自衛権、普天間移設問題、憲法改正、ヘイトスピーチに共謀罪。国外に目を移せば、絶対にありえないと言われていた大統領が誕生し、世界中で難民や移民問題は未だ解決策を見出せていない。近隣諸国との歴史認識の溝は埋められないばかりか、核の恐怖が現実に忍び寄りつつある。

こうした中、日本でもPolitical(政治的)な表現が、ここ数年よく見られるようになった。ただその多くは、作品制作のために政治問題を扱っているようにも見えてしまい、わたしたちの生活からはどこか遠い印象を受けてしまう。アートというゲームの中だけで成り立つPolitical Correctness(政治的に適切)な表現の蔓延。

では大きく変動をとげるこの社会の現状に対して、わたしたちは個として何もできないのだろうか。大きな流れに身を委ねることだけしか選択肢は残されていないのか。

今回のTERATOTERA祭りでは、『Neo-political ~わたしたちのまつりごと~』というテーマを掲げた。参加をお願いした作家たちは、個人的な興味や問題から作品を制作し、一見すると政治的な表現とはほど遠いイメージを持つものが多い。ただ僕には、彼ら、彼女らの個人的な表現が、どこかでより大きな問題へと繋がっているように感じてならない。大文字の政治ではない、個からしか辿り着くことのできない新たな政治的な表現。

今回、一点だけ作家にお願いしたことがある。それは観客を自らの作品に何らかの形で巻き込んでいって欲しいというもの。政治とはその社会に生きるすべての人が参画すべきものであって、他でもないわたしたち自身の問題なのである。個人としてしか触れることのできない、まつりごと=政治の手触りをこの3日間を通して訪れた人たちと共有したい。

TERATOTERAディレクター
小川希

【出演者プロフィール】
アート展示
●有賀慎吾●
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有賀慎吾 Shingo Aruga
1983年長野県生まれ。2009年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業、2015年東京芸術大学美術研究科博士課程修了。平面、立体、映像、インスタレーション等、作品形式は多岐に渡るが全ての作品は黄色と黒の色彩に統一されており、テーマとしては「超過去・ 超未来」という視点から現在を「超現在」として捉え直し、人間の新たな可能性についてのトライアルとしてのアートを目指している。主な個展に、2014年「SSS – Space Spiral Spirit」(Art Center Ongoing、東京)、他多数。

●うらあやか●
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うらあやか Ayaka Ura
1992年神奈川県生まれ、武蔵野美術大学油絵学科卒業。
相反する物事を反転若しくは攪拌する装置としての作品を目指す。
主な個展にBallroom dance lesson(V54/香港)、The body dances freely(Art Center Ongoing/東京)主なグループ展に対馬アートファンタジア(対馬)、PARTY(Art Center Ongoing/東京)など。

●江上賢一郎×Micheal●
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マイケル・ルン(デザイナー、アーバン・ファーマー)
ロンドン生まれ、香港在住のデザイナー。都市農業実践者。香港旧市街、油麻地を中心に、アーバン・ガーデニング、都市養蜂、コミュニティ・デザイン等の空間プロジェクトを手がけている。近年はハンドメイド商品や自主製作雑誌、音楽を扱う路上屋台「Kai Phong Pai Dong」を共同運営している。これらのプロジェクトを通じて、デザインの領域を超えて、都市におけるコミュニティの再構築、食料の自給、労働の自律を実現していくための具体的な実践を行なっている。

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江上 賢一郎(リサーチャー/写真家)
1980年福岡県生まれ。早稲田大学、ロンドン大学ゴールドスミス校 文化人類学修士課程修了。留学中よりアートとアクティビズム、オルタナティブな自立空間のリサーチを開始。現在はドローイング・写真制作、アジア圏を中心としたオルタナティブスペースのリサーチとネットワーク作りを行っている。訳書にデヴィッド グレーバー『デモクラシー・プロジェクト』(航思社)、論考に『Art of the Nuclear War – Collective Creation and Movements』, Creative Space-Art and Spatial Resistance in East Asia, 2013, DOXA, Hong Kong

●off-Nibroll●
off-Nibroll
off-Nibroll
off-Nibrollは2005年に映像作家高橋啓祐を代表とし舞台主体であるカンパニーNibrollがoff(オフ)の時に、振付家矢内原美邦も時々活動参加するユニットです。身体を通して得られる感覚を場所や他者にあてはめ映像と空間で浮かび上がるものを展示作品や小パフォーマンスにし発表している。 2007せんだいメディアテーク、2009大原美術館、BankArt1929、SKIPシティ映像ミュージアム、アーツ前橋等にて展覧会に参加し、2004上海ビエンナーレ、2016瀬戸内国際芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレといった国際展への参加をはじめ制作、発表をおこなっている。2004森美術館MAMコンテポラリーアート賞、2005オーストラリア・グラーツアートプロジェクト・BIXメディアコンペティション優秀賞、第9回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦優秀作品賞、2007広島現代美術館Re-Act展市民賞などを受賞。
off-Nibroll http://keisuke-kt.com/

●中崎透●
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中崎透 Tohru Nakazaki
1976年茨城県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、茨城県水戸市を拠点に活動。看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している。展覧会多数。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中崎透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる。2011年よりプロジェクトFUKUSHIMA!に参加、主に美術部門のディレクションを担当。

●二藤建人●
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1986年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了。身体を通して得られる感覚を、場所や他者にあてはめ浮かび 上がるものを作品にしている。 主な個展に2017年「たゞ吹き抜ける風」Art Center Ongoing、「凍てつく雲のふわふわ」gallery N 神田社宅、主なグループ展に2017年「のっぴきならない遊動」 京都芸術センター、2016年「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」埼玉県立近代美術館、「あいちトリエンナーレ20 16」東岡崎会場、他多数。

●村上慧●
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1988年生まれ。武蔵野美術大学建築学科卒業。社会的存在としての体を制作する。主な個展に、2015年「移住を生活する」(Gallery Barco、東京)、2016年「家の提出」(awai art center、長野)。グループ展に、2016年「瀬戸内国際芸術祭」(小豆島)、2017年「OpenART Biennale」(Orebro、Sweden)他多数。初の単行本「家をせおって歩いた」(夕書房)発売中。

●山本篤●
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山本篤 Atsushi Yamamoto
1980年東京都生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。映像やパフォーマンスを中心に活動している。主な個展に、2016年「2016」(アートセンターOngoing、吉祥寺)。グループ展に、2017年「奥能登国際芸術祭」(旧小泊保育所、石川県珠洲)、2016年「スーパーオープンスタジオ“SOMETHINKS”」(アートラボはしもと、相模原)、2016年「国立奥多摩映画館」(国立奥多摩美術館、青梅)他多数。

●和田昌宏●
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和田昌宏 東京都生まれ。Goldsmiths College University of London, BA Fine Art 卒業。 近年の個展に2016年 「Rμv-1/2gμvR=(8πG/c^4)Tμv」 / LOKO GALLERY、「どしゃぶりの虹(YAMAMBA)」 / Art center Ongoing。 主なグループ展に2017年 「奥能登芸術祭」/ 旧小泊保育所、「シルバニアファミリービエンナーレ 2017」 / XYZ、2016年 「富士の山ビエンナーレ2016」 / 旧蒲原劇場、2015年 「あざみ野コンテンポラリーvol.6 もう一つの選択」 / 横浜市民ギャラリーあざみ野、2014年 「国東半島芸術祭 「希望の原理」」 / 旧香々地町役場、「ヨコハマトリエンナーレ2014」 / 横浜美術館、他多数。

●山城知佳子●
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山城知佳子
アーティスト、映像作家。沖縄で生まれ沖縄芸大で絵画と写真、インスタレーションを学ぶ。2004年以降、写真、映像作品を世界各国の展覧会(あいちトリエンナーレ2016、第8回アジアパシフィックトリエンナーレ,オーストラリア、 The Jewish Museum,サンフランシスコ,Move on Asia,韓国など)で発表。2009年、東京都写真美術館開催の第2回恵比寿映像祭に招待参加し、他者の戦争体験を継承することは可能か?をテーマにした継承シリーズ「あなたの声は私の喉を通った」(2009年)、「沈む声、紅い息」(2010年)で映画を意識した制作へと移行する。2010年から本格的に映画制作と撮影を実践で学ぶ。イメージフォーラム・フェスティバル2016ニューフィルム・ジャパン日本招待部門招聘上映。YIDFF山形国際ドキュメンタリー映画祭2017にて上映。

出演するHumanBeatBoxer
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Sh0h(ショー)
HUMAN BEATBOX公式日本チャンピオン。
マイケル・ジャクソンの右腕であるトラヴィス・ペイン氏にその実力を認められ、直々に契約を交わした世界を股にかけるHUMAN BEATBOX ARTIST。
10代の頃から世界大会のGUEST SHOWCASEや、TVCM等の出演を経験。
ドイツで開催されたHUMAN BEATBOXの世界大会では日本代表として出場し、アジア最高順位であるBEST16を獲得。
その他にも、世界最大級のトークショーである”TEDx”や大型野外フェスティバル”SUMMER SONIC”に出演する等、その唯一無二のスタイルで全世界で魅了する次世代アーティスト。

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Beatboxer Miya
Feel Nothing 2014
Performer Contest 日本一決定戦 優勝
EF Summeranza 2014 Performance Battle 準グランプリ
その他全国各地のクラブやパーティーに出演し、Human Beatboxだけでなくモデルやタレントとしても幅広く活動している。

パフォーマンス
切腹ピストルズ
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切腹ピストルズ/せっぷくぴすとるず
「反近代」を旗印に、おもに和楽器による演奏で全国各地を練り歩く。日本各地に散らばる隊員はおよそ二十名。
奉納演奏、村祭り、ライブハウス、デモ、芸術祭など、神出鬼没な演奏を得意とし、
地方探索と研究、農、職人、寺子屋、落語など、隊員それぞれが展開している。
その主張や野良着の風貌から「江戸へ導く装置」と呼ばれる。

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開催概要

日程:2017(平成29)年11月10日(金)11日(土)、12日(日)11:00〜19:00
会場:JR三鷹駅北口周辺施設、空店舗など(会場は全て三鷹駅から1分~5分の範囲です)
参加費:無料
アート展示:有賀慎吾、うらあやか、江上賢一郎、off-Nibroll、中崎透、二藤建人、村上慧、
      山城知佳子、山本篤、和田昌宏
ライブパフォーマンス:切腹ピストルズ

主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
   一般社団法人Ongoing
協力:HYM(ハモニカ横丁ミタカ)、UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)、
   株式会社 まちづくり三鷹、ほか

※内容は変更になる可能性があります。
※詳細は決まり次第、本ページでお知らせします。

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