「TERATOTERA 祭り」最終日の夕刻、三鷹駅北口にあるタワーマンション前の広場で、屋外パフォーマンスが行われました。黄昏時の街頭、待ち受ける観客の前に、ゆっくり現れたのは舞踏家・阿目虎南。黒いスーツに白塗りの身体をつつんだダンサーの姿にざわめきが広がっていきました。哀愁漂うシャンソンをバックに展開する濃密なダンス。強くしなやかな身体からは中性的な美しさが見え隠れし、まるで男女の哀しい別れを見ているかのよう。その姿に人々は魅了され、会場は静かな一体感に包まれていきます。強い存在感を放つパフォーマンスが、街の風景を一変させました。（遠山尚江）
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