ライブの会場は住宅街にある柔道場。しかし、扉を開ければ、そこにはクラブミュージックの低音が響き、レーザーがきらめく異空間でした。アーティストにとっても、普段は出会うことのない観客を前にしたライブになりました。
緩やかな風貌と音でライブを開始したのはBATIC。不思議な音を絡み合わせた演奏は、「風景」を聞くような経験でした。ライブ当日の雨の風景のようにも響き、柔道場の空気がクリアになっていくかのよう。途中からボーカルのermhoi が参加し、声も一つの音となって、会場の空気に溶け込んで行きました。
そんな空気の中、飄々とした感じで蜻蛉が登場します。ときに鋭さやドス黒さのような重みを感じさせつつ、でもポップでもある。柔道場にレーザービームが飛び交い、畳の空間が妖艶な和の、少し大人な雰囲気になりました。
最後に登場したのは渋谷サイファー。観客への自己紹介的なラップから始まり、渋谷路上での即興セッションを日々行う彼らの場を掴む力と言葉、音で会場が暖まってくる。観客の女性を口説く即興ラップも披露。観客を巻き込みながらライブは最高潮を迎えました。（池田佳穂・小山里実）
TERATOTERAの活動をサポートするボランティアスタッフ「TERACCO（テラッコ）」を随時募集しています。
アーティストの制作補助やインベントの当日運営に関わってみませんか？
年齢性別は、不問。お気軽にご参加ください。